中国産のゴマは危険!?国産のゴマの入手方法を紹介!
日本のごま輸入量は、年間14~18万トンほど世界でも第2位です。
(2017年は14.9万トンでした)
これは、単純計算すると日本人1人当たり「年間1キロ以上」もゴマを食べていることになります。
それほど日本人にとって欠かすことのできないゴマですが、99%以上を輸入により賄(まかな)っています。
その中には中国からの輸入もあり、安全性が気になったので調べてみました。
中国産のゴマは危険!?
結論から言えば概ね危険ではないです。
日本に輸入されるゴマは残留農薬検査をはじめ、さまざまな検査に合格したものしか輸入品と認められていません。
中国では主に黒ゴマが栽培されていますが、品質・味的にも問題ないものが多く気にする必要がないということでした。(某ゴマ販売会社の回答)
もちろん100%安全と言い切ることはできませんが、それは国内の農産物でも一緒です。
人の手がかかっている以上、どこかに不備が発生する可能性は否めません。
中国からの輸入量は3.4%ほど(2017年)ですので、さほど気にする必要はないでしょう。
気になる人はパッケージの裏を確認されるか、直接メーカーに問い合わせるのが一番です。
ちなみに他の仕入れ先国は、上から順にブルキナファソ(21.1%)ナイジェリア(16.6%)ミャンマー(14.0%)タンザニア(10.7%)となります。
日本の食料自給率(カロリーベース)約40%ですが、その中でもゴマの生産量は驚くほど低く、その具体的な数値などについては次に説明します。
日本のゴマの自給率が低い3つの理由
日本のゴマの生産量は、0.05%~0.1%以下といわれています。
なぜ日本ではゴマを栽培する人が少ないのでしょうか。
それには大きく分けて3つの理由があります。
1.もともと生産量が少ない
昔日本の農家もゴマを栽培していました。
しかし主力の農作物ではなく、余った土地で栽培したり自家用に少量つくるところがほとんどでした。
そのためゴマをつくる必要が乏しく、急激に作付面積を増やす農家が少なかったようです。
2.つくるのに手間がかかる
ゴマは実って一定期間するとサヤが破裂してゴマが飛び散ってしまいます。
そのため収穫のタイミングを見極めるのが難しく、畑の様子を何度も確認する必要があります。
また収穫後の不純物(石・枯葉など)を取り除くなどの手間も発生するなど、農家にとっては敬遠されやすい作物なのです。
3.生産性が合わない
ゴマは海外から大量に安く輸入されているため、上記のような手間に比べて生産性が合わず、また味についても大きく差をつけられる作物ではないため国内で生産・販売していくことが難しくなっています。
国産のゴマの入手方法
自給率0.1%以下のゴマですが国産を購入することはできます。
希少なゴマのためお値段は一番安い市販のゴマに比べ7倍~10倍します。
主な産地は鹿児島県、茨城県、沖縄県などがあげられます。
以下国産ごまを扱っているメーカーです。
鎌屋↓
和田萬↓
大村屋↓
金ごま本舗↓
|
山田製油↓
タマチャンショップ↓
国産と海外産の違い
ゴマはもともと紀元前3500年頃からインドで栽培されるようになった穀物です。
現代ではミャンマー、インド、中国、エチオピア、スーダンなどが主な生産国で上位3カ国だけで世界の生産量の50%を収穫しています。
安全面・安心面以外での日本のゴマの特長としては、栄養面で優れていることです。
品種名「ごまぞう」「まるえもん」「まるひめ」は、ゴマに含まれる抗酸化作用のある栄養素、のゴマリグナン(セサミン、セサミノールなど)を海外産のものより多く含んでいます。
管理人のひとりごと
ゴマは、香ばしくてピーナッツのような甘さもほんのりあって、食欲をそそりますよね。
以前、私は職業柄いろんなメーカーのゴマを食べてましたが、味においては、国産より海外産の方が美味しかったと記憶しています。
そして「すりごま」において味を決めるのは、その製法(すり加減)です。
すり過ぎても油分が出過ぎて粘土が強くなりますし、あまりすらないとパサパサした食感になってしまいます。
ここはメーカーの腕の見せ所なので、どのメーカーも試行錯誤しているようです。
海外産、国産、製造方法、栄養成分の違いに着目してお好きなゴマを探してみるのも楽しいと思います。
執筆者:レタス
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